動物介護士の試験に受験資格はある?
一般的に『看護師』や『介護士』という資格には受験資格が存在します。例えば特定の過程を履修していなければいけなかったり、学歴や実務経験が必要だったり…
では『動物介護士』の方はどうかというと、基本的に受験資格は必要ありません。
ただし動物系の資格は獣医師以外ほぼ民間資格。そのため、主催団体による講座カリキュラムを受講している必要があります。
代表的な動物介護資格の受験条件
動物介護士 |
『一般財団法人日本能力開発推進協会』が指定する認定教育機関等が行う教育訓練のカリキュラムを修了 |
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老犬介護士 |
『一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会』が認定する教育機関を卒業、または認定する指定講座を一定の基準を超える成績で修了 |
ペット介護士 |
『世界の名犬牧場』認定講座「ペット介護士養成講座」を受講すること |
ドッグヘルパー |
『一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会』が認定する教育機関を卒業、または認定する指定講座を一定の基準を超える成績で修了 |
小動物介護士 |
『一般社団法人日本ペット技能検定協会』指定するカリキュラムを修了すること |
動物介護に関する資格は現在のところ国家資格はなく、すべて民間団体による資格です。そのため各民間団体主催の講座カリキュラムを修了するのが受験条件となります。
一部の資格ではカリキュラム修了時に認定試験を行い、合格すると資格を得ることができます。在宅試験ができる資格も多く、講座を受講していれば不合格でも繰り返し受験できるものもあります。
高卒もOK!学歴による制限なし
動物介護士関連の資格は、基本的に年齢や学歴による制限はありません(一部で18歳以上対象のものがあります)。そのため
- 高卒の人
- 定年を迎えた人
- 学業から離れた人
でも講座カリキュラムさえ履修していれば資格を取得することができます。多くの資格は履歴書に書けるので、ペット業界を志す人は取得しておいて損はないでしょう。
ただ、一部で制限のある資格があります。例えば『認定動物看護師』は、『動物看護師統一認定機構』が奨励する専修学校・大学での単位が必要となります。念のため受講時に条件を確認しておきましょう。
実務経験のない初心者でも取得可能
人間の介護関連の資格では、実務経験が必要なものもあります。しかしペットの介護に関しては資格取得にあたり実務経験は必要ありません。
そのため動物介護を仕事にするのはもちろん、自分の愛犬や愛猫のため学ぶ人が多いのも特徴です。ペット高齢化が社会問題となる中、飼い主の手でペットを介護する人が増えているのです。
若く元気な状態で飼うのと違い、老犬や老猫は食事やトイレでさえ介助が必要になります。生涯のパートナーである飼い主にとって、今や動物介護の知識は無くてはならないものとなりつつあるようです。
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